
近頃では、街中のそこかしこに設置されている監視カメラ。
普段、私たちは、監視カメラをさほど気に留めることはありません。
個室のようなプライベートスペースに設置されていたら、
ちょっとは気になるはずですが。
監視カメラの多くが公共スペースを俯瞰で捉えており、
撮られた映像は、カメラを管理する会社や組織に所属する
特定の人間しか見ていないはずという思い込みも、
その一因かもしれません。
しかし、そうではありません
実は、監視カメラの一部は、いとも簡単に、
誰もがネット上からカメラ映像を覗けてしまうのです。
そうした映像の数々を紹介しているのが、ロシアのサイト、Insecam
世界中に存在する、ネット上から覗けてしまう監視カメラの映像を見る事が出来ます。
国別に分かれており、もちろん日本のカメラ映像もあるのです。
驚くのは、日本で覗けてしまうカメラの数。
最多のアメリカ(約7千400台)に次ぐ第2位で、約5千800台!(1月22日現在)
あちこち覗かれてしまっていますよ。
でも、どうして、こんな簡単に覗けてしまうのでしょうか。
その理由は、とってもシンプル。
こうした監視カメラは、離れた場所からの遠隔操作が出来るように
ネット上に接続されています。
そして、各々のカメラにはIDとパスワードを持たせて、
必要な時にはアクセス出来るようになっているのです。
このIDとパスワードが、メーカー出荷時のままで設置されている為、
そのメーカーの初期設定が判っていれば、そのカメラに侵入することは造作もありません
なんて不用心って思われる方もおられると思います。
しかし、皆さんも同じような事をしているかも。
例えば、ネットを接続する為に購入したルーター。
設定画面を開くためのIDとパスワード、初期設定のままなのではありませんか?
そのままだと、ルーターを誰かに乗っ取られてしまうかも。
ネット上に接続するものは、みな同じ危険があるのです。
皆さんも充分お気をつけて。
では、また。