
クールジャパンとして世界中で評価される日本のカルチャー。
その中でも異彩を放つのが、「萌え」文化。
丸みを帯びた独特なタッチで描かれる少女たちの姿は、
日本のみならず、世界中で多くの愛好者がおられます。
もし、世界中の名画を、この萌え絵で表現したらどうなるんだろう?
という素朴な疑問を実現したプロジェクトを発見しました。
それが、株式会社サイドランチより5月26日に出版される、
「絵師で巡る世界の名画」という書籍なんです。
かつて、浮世絵に刺激を受けて、世界中の画家が模写を試みたように、
日本の絵師、イラストレーターや漫画家の方々が、
逆に世界の名画たちを模写した作品集です。
登場する名画は、合計43作品。
その中から、幾つかピックアップしてみました。
3番目にご紹介するのは、ロートレックの「ディヴァン・ジャポネ」
最後は、こちら。モネの「日傘をさす女」です。
いずれ劣らぬ名画たちを、
現代の絵師さんたちが各々の感性で模写していますね。
オリジナルに強いこだわりがある方にとっては、
受け入れづらいかもしれませんが、
個人的には意外とありかな、と思いました。
思っていたよりも抵抗感はなく、
こういう感じになるのかと、素直に鑑賞出来ました。
また、オリジナルの名画についての説明や美術史年表、模写のやり方など
読み物も充実しているので、この本を手に取った方たちが、
新たに、名画にも興味を持つきっかけにもなるのではないでしょうか。
では、また。