
かつて、ロボットを操ると言えば、SFの世界の話、夢物語でした。
20世紀末から今世紀にかけての目覚ましい技術革新によって、
今や個人のレベルでも、ちょっとしたロボットが操作できるようになったのです。
今回ご紹介するムービーは2題。
いずれも、とあるジャンルを、ヒトの力ではなし得ない脅威のスピードでこなします。
では、ご覧頂きましょう。
☆iPhoneを操作し、パズドラをサクサクこなすロボット
まずは、お手並み拝見。
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おおっ!ちゃんとiPhoneを操作しながら、高速コンボを決めてゆく!
こいつはやりおるなぁ。
このマシンの名は、Automatic P&D robot(全自動パズドラロボット)。
どうやって動かしているかというと、iPhoneの画面をカメラで撮影し、
ノートPC上のプログラムがその映像を解析、最適なルートをはじき出します。
その結果を、ロボットアームがなぞってゆくという、シンプルなもの。
これなら誰でもハイスコアが出させるとおもったあなた。
残念ながら、それは難しいようです。
このマシンの作者自ら、オンライン上で使ったら、
明らかに不正になるだろうと語っています。
☆超速!0.887秒でルービックキューブを完成するロボット
・ルービックキューブ。一度は触った事がある人、多いのでは。
1面だけなら揃えられるけど、6面全部となると殆どの方はお手上げです。
ルービックキューブの大会で紹介される、秒単位での6面クリアの映像を見ると、
この人たちの頭の中はどうなっているのか、気になって仕方ありません
公式記録では、人間の出した最速記録は、4.90秒!
2015年11月にアメリカの14歳の少年が叩き出したものです。
これでも充分に早いはずなのですが、
今回、Sub1という名前のロボットが、1秒の壁を破る事に成功したのです。
そのタイム、なんと0.887秒!
もう、目にも止まらぬ速さです。
Sub1 の仕組み、2台のカメラでキューブの6面全体を撮影し、その映像をノートPCで分析。
分析に用いられるのは、「トマス・ロキッキとハーバート・コチェンバの 2相アルゴリズム」というもの。
すぐさま、6面クリアへの手段を算出し、ロボットアームでキューブを動かす仕組み。
只今、ギネスに「ロボットのクリア記録」更新として申請中なので、
この記録が書き換えられるかもしれません。
いやはや、近頃のロボット、恐るべしです。
これで人工知能なるものが開発されたりでもしたら、
本当にターミネーターの世界が訪れかねないですね。
そうならない事を祈りましょう。
では、また。