
Macman。
この名前、実はスティーブ・ジョブズが、iMacにつけようとしていた名前です。
いくらなんでも、この名前のセンスは、どうかと思います。
ちょっとあり得ませんよね。
あの「Think Diifferent」キャンペーン等、
数々のAppleの広告を手がけたクリエイティブ・ディレクター ケン・シーガルが、
自分の著書「Think Sinple」で、そう明かしています。
初めてiMacのボンダイブルーを見せられた際、
ジョブスは、シーガルや広告代理店のメンバーたちに、
こいつにMacmanという名前をつけようと思っていると告げられたそうです。
慌てたのは、シーガルをはじめとする広告スタッフたち。
SonyのWalkmanやパックマンをイメージさせてしまいますよと、
ジョブズに翻意させようとするも譲りません。
ならば、候補を5案用意して、プレゼンする事になりました。
その5つの候補のうちの1つが、iMacでした。
昨日のブログでお話した、「i」にはいろいろなキーワードの象徴だという話も、
このプレゼンでなされていたのです。
しかし、1回目のプレゼンでは、結果が出ませんでした。
ジョブズは、まだMacmanにご執心だったのです。
再度行われたプレゼンでも、
シーゲルたちは再度iMacをプレゼンに挙げ、ジョブズにプッシュし続けました。
ですが、彼の気持ちを変える事はできませんでした。
「嫌いではないが、一番ではない」と。
その後、何があったかは定かではありません。
ジョブズが社員たちにiMacについてどう思うか聞いていたという話もあります。
結果、無事にiMacが採用される事になったのです。
もし、スティーブ・ジョブズが考えを変えていなかったら、
iMacはMacmanと呼ばれていたのです。
そうすると、iPhoneはPhoneman、iPadはPadmanという名前だった可能性もありました。
やっぱり、しっくりきませんね。
粘り強くiMac推しをし続けたシーゲルと代理店のスタッフたちに感謝です。
では、また。
おまけ:ちなみに、この当時、macmanは、アメリカのMidimanが
自社のMIDIインターフェイスの名前にしておりました。
Appleも使用許可をお願いし、断られていた経緯もあったようです。
これも、考えを変えた原因の1つかもしれませんね。