
今日のテーマは、携帯音楽プレイヤーとして、
時代を席巻したiPodについて、お話ししてゆきましょう。
初代の登場は、2001年。この時は、Macintosh専用でした。
それ故、その時点では、新しもの好きなAppleが、
新しいガジェットを出した、その程度の印象しかなかったのです。
それでも、5GBの記憶容量は、当時の他のプレイヤーの中では、
ずば抜けて大きく、高音質でした。
何より、メディアの入れ換えがないのは、画期的でした。
体験している人は判ると思いますが、
アルバム毎にテープやディスクを入れ替えるのは、意外と面倒な作業なんです。
そしてアルバムの数だけ、メディアを持っていないといけないので、
そんなに多くの曲は持ってゆけません
だから、iPodの自由さは、とても魅力的だったんです。
自分も発売当時、即、購入しました。
外出の際のマストアイテムでした。
その後、Windows対応になり、バリエーションも増え、
携帯音楽プレイヤーのメジャーアイテムになりました。
※今までに発売されたラインナップの一部です。
あなたの持っているモデルはありましたか?
ただ、iPodが革新的だったのは、ハード的な面だけではありません。
2003年にスタートした、自ら音楽配信サービスを行うiTune Music Storeの存在です。
このサービスこそが、その後のAppleの道筋を決めたと言っても過言ではありません。
ハードそのものから、その中身であるコンテンツを含めたサービスの提供。
これが、21世紀を迎えたAppleの姿であると、世界に向けて発信したのです。
その後、iTune Storeと名を変え、配信するコンテンツも、
音楽だけではなく、映画やテレビ番組、ポッドキャスト等多彩になりました。
今やコンテンツを提供する会社として、Appleは無視できない存在です。
スティーブ・ジョブズが、iPodを始めた時、どこまで想定していたのでしょう?
それは判りません。もしかしたら、ハードありきだったかのもしれません。
しかし、コンテンツ配信というひらめきを生み出し、
それを形にしたのは、彼の恐るべき実行力の賜物なのだと思います。
でなければ、海千山千で知られるエンターテインメント界の人間たちを
納得させる事はできないでしょう。
では、また。