
先日21日(日本時間22日)、Appleから3ヶ月に1度の決算報告が行われました。
今回報告の対象となる期間は、今年2015年の4月から6月。
そうなんです。Apple Watchの発売開始とかぶります。
さて、どんな内容だったのでしょうか。
1.売上は好調を維持
まずは、商品毎の売上から見てゆきましょう。
・iPhone
販売台数:4,753万4,000台 (昨年の同期比 35%UP)
売上高:313億6,800万ドル=約3兆8,880億円 (昨年の同期比 59%UP)
・iPad
販売台数:1,093万1,000台(昨年の同期比 18%Down)
売上高:45億3,800万ドル=約5,624億円 (昨年の同期比 23%Down)
・Mac
販売台数:479万6,000台 (昨年の同期比 9%UP)
売上高:60億3,000万ドル=約7,473億円 (昨年の同期比 9%UP)
・Services
50億2,800万ドル=約6,232億円 (昨年の同期比 12%UP)
・その他
26億4,100万ドル=約3,273億円 (昨年の同期比 49%UP)
ご覧の通り、iPad以外は、昨年の同じ時期と比べて売り上げを伸ばしています。
iPhone6の好調さを示すように、発売から半年以上経つにもかかわらず、
昨年から売上を大きく伸ばしているのが印象的です。
2.中国市場の伸びがハンパない
次は、地域別の売上を見てゆきましょう。
特筆すべき点は、中国での売り上げ。
1国でヨーロッパ全体の売り上げを超えています。
更に、昨年同時期で見ると、112%!上昇とは恐れ入ります。
・アメリカ:202億0,900万ドル=約2兆5,048億円 (昨年の同期比 15%UP)
・ヨーロッパ:103億4,200万ドル=約1兆2,818億円 (昨年の同期比 19%UP)
・中国:132億3,000万ドル=約1兆6400億円 (昨年の同期比 112%UP)
・日本:28億7,200万ドル=約3,559億円 (昨年の同期比 9%UP)
・アジア太平洋地域:29億5,200万ドル=約3,658億円 (昨年の同期比 26%UP)
以前、CEOティム・クックが、
iPhoneにゴールドカラーを採用したのは、
中国市場に合わせたと述べていた事がありました。
今回の数字を見ても、Appleにとって
中国市場のニーズを無視できなくなっている事がわかります。
3.Apple Watchの具体的な数値には触れずじまい
今回残念ながら、Apple Watchの発売数や売り上げ高の発表はありませんでした。
1で紹介した「その他」の売上の中に、Apple Watchの売上も含まれているのだそうです。
しかし、ヒントはあります。
ティム・クックが言うには、Apple Watchの売上は、
「その他」の売上が昨年より伸びた金額 9.52億ドル(約1,180億円)よりも
高い金額だと言うのです。
そこで、Apple Watchの売上高を「その他」の売上高の半分である
13億ドルと仮定し、平均販売単価を500ドルとしたとすると、
およそApple Watchを260万台販売した計算となります。
あくまでも、試算ですが。
相変わらず、Appleの業績は好調のようです。
さて、この好調は、今後も続くのでしょうか?
それは、次のiPhone次第なのでしょう。
では、また。