
スマートフォンでは、iOSとAndroidで競い合うライバル関係にあります。
さて、皆さんはスマートフォンの世界を牽引するこの2社の事を、
どうお考えになられていますか?
色々なお考えがお有りかと思います。
その考え方はまるで違います。
例えば、その生い立ち。
AppleはAppleIIに始まり、MacintoshやiPod、iPhoneにiPadと、
人々に便利で使いやすいハードウェアをとの考え方をベースに、
多くのハードウェアやサービスを開発し、提供してきました。
一方、Googleはネット検索サービスがその基本にあります。
ユーザーが求める最適な情報を検索にて提供するという考え方です。
そこに様々なサービスを提供しているというスタンスを取っています。
この違い故に、両社には相容れない部分を生んでいます。
AppleのCEO、ティム・クックが、NPRのインタビューに答えた内容が
それを如実に表しています。
このインタビューの中で、クックは、
プライバシーは人が持つ基本的人権であるとし、
ユーザーのデータは商品でなく、それを収集してビジネスにする事はない、
と明言しています。
※参照:NPR – Apple CEO Tim Cook: ‘Privacy Is A Fundamental Human Right’
さらに、Appleのサイトにおいて、
プライバシーの取り組みについて、特設ページにて説明をしています。
Appleは、ユーザーとの信頼のため、ユーザーのプライバシーを尊重し、それを保護してゆくと。
これは、ユーザーの利用履歴を集め、検索結果に生かすと同時に、
そのデータを広告として運用しているGoogleに向けて
Appleが発信する強いアンチテーゼです。
このように、ネットにおけるプライバシー、個人情報のあり方について、
AppleとGoogleでは、全く正反対の考えを持っています。
どちらにとっても、正しい面とそうではない面があるでしょう。
どこで折り合いをつけてゆくかは、
これからの私たちの課題なのかもしれません。
では、また。