
A9チップの製造メーカー(SamsungとTSMC)による性能差によって、
バッテリーの消費が異なるようだというニュース。
iPhoneユーザーだけではなく、スマートフォンユーザーにとって
大きな関心を集めておりました。
その後も騒ぎは収まらず、様々なニュースが飛び交い
喧々囂々としておりましたが、どうやら結論が出たようです。
さて、どんな結論に行きついたのでしょうか?
アメリカの商品テストで定評のあるConshumer Reportsの報告によると、
Appleが発表していたように、
2社のチップの性能差による、バッテリー消費の違いは認められませんでした。
※Consumer Reports – Battery Tests Find No iPhone 6s Chipgate Problems.
今回行われたテストでは、SamsungとTSMC、
両社製のA9チップを搭載したiPhone6sに、
通常使用を想定したテストを行い、バッテリー消費が測定されました。
例えば、こんなテストが行われました。
・テスト1:連続でのモバイル通信
外部からの電磁波を全て遮断する部屋にて、
擬似的にモバイル通信を再現させ、常時通信させ続けるテスト。
両社とも5時間連続で通信が出来、その差も2%に収まっていました。
・テスト2:音楽をかけ続けた状態にして、Webサイトを見続ける。
テスト結果は、両社とも11時間連続で動作。その差は、1%弱。
皆さんは、この結果をどう見ますか?
やはり、A9チップによる明らかに分かる性能差はないと見るべきでしょう。
もちろん、使用環境はユーザーの方によって異なりますし、
ハードな環境では必ずしもこうなるとは限りませんが。
今回、ちょっと過剰に反応してしまった自分が、恥ずかしい限りです。
では、また。