
WWDC2014のkeynoteから、2週間経ちました。
今回のkeynoteについて、数多くのサイトで、様々な分析や批評がなされているようです。
そこで、私もWWDC2014のおさらいをしてみようかと思います。
今回のkeynoteを振り返って、私が強く感じた事があります。
それは、いよいよAppleがティム・クック体制に移りつつあるという印象です。
スティーブ・ジョブズが亡くなってから、既に3年弱。
彼が残したとされる、これからのAppleを思い描いたロードマップも
そろそろネタ切れかもしれません。
ティム・クックは、Apple入社後、販売部門を担当してきており、
堅実で、実務的な考え方をする人だと言われています。
今回、keynoteの中心となった、iOS8におけるデータのサードパーティへの
オープン化は、そんな彼の考え方の表れではないかと思えます。
スマートフォン市場も成熟期を迎え、これまでのように目新しさだけでは勝負できなくなっています。
今後は、ユーザーのかゆいところに手が届くようなニッチのサービスを
より充実させていかなくてはならないでしょう。
その為には、Apple単独で進めていく事は難しく、
多くのサードパーティとの協調が求められます。
だからこそ、この時点で新しい開発環境 swift を用意し、
iOSを多くの開発者にアピールしたのは、とても理にかなったやり方と言えます。
一人のカリスマがリードする時代から、チーム全体で開発をすすめてゆく。
これからのAppleは、よりティム・クック色を強めていくのではないでしょうか。
それでは、また。