
ゼロワンショップ。
古くからのAppleユーザーなら聞き覚えがあると思います。
カメラでおなじみのキャノンの子会社、キャノン販売(当時)が手がけていたショップです。
※これは、ゼロワンショップのCM。
これまた懐かしい、マックスヘッドルームがキャラクターを務めていました。
おぉ! でも、今見るとなんだかごこちないなぁ。
CGキャラクターも、今では当たり前ですが、この当時は画期的!だったんです。
キャノン販売とAppleの関係は深く、AppleII の時代までさかのぼります。
その後、正規代理店となり、そのアンテナショップとなるゼロワンショップを通じて、
Macintoshも取り扱われていたのです。
ゼロワンショップでは、ちょっとしたセミナーや体験講座が行われたりしておりました。
全国、中でもオフィス街において、店舗を展開していましたから、
ここで初めてApple製品に触れた方も多いことでしょう。
自分もそのひとりです。
その後、販売チャネルの多様化とともに、
ゼロワンショップは2000年代初頭にその役目を終え、
その姿を消すこととなりました。
キャノン販売は、Appleの歴史の中で驚くべき事を成し遂げています。
それは、Dynamacの販売です。
他社にマザーボードをいじらせた事のない、Appleが唯一許したものでした。
初期のMacintoshにはない日本語環境を実現する為に、
マザーボードに漢字ROMを取り付け、IMとしてEG Bridgeをバンドルしていました。
※当時の新聞広告です。
それでも、JIS第一基準の漢字を表現するのが精一杯でした。
このDynamac、
Macintoshの日本語環境である漢字Talk1.0が開発されるまでの、
1、2年間というわずかな期間だけしか発売されておりません。
それ故、残念な事に、あまりにレアな機種であり
自分は実際に稼働している筐体を見たことがありません。
できたら、一度見てみたいなぁ。
では、また。