
好調なAppleの決算。
その好調さを受けて、株価は時価総額世界一を記録するなど、
Appleはここ数年、我が世の春を謳歌してきました。
しかし、今年2016年を迎えてから、やや異変が。
高値安定していたAppleの株価が、やや下がり傾向にあるのです。
その理由と考えられるのが、
iPhoneの販売数が前年を下回るのではとの予測です。
多くのアナリストから同様の分析がなされており、
Appleの今後を不安視する声が上がりつつあります。
事実、現在のAppleの売り上げの大半はiPhoneがもたらしています。
更に、iPhoneは発売以来一度も、販売数を下げた事がありません。
それだけに、初めての事態となるであろう状況に、皆、動揺しているのでしょう。
iPhoneの販売数が下がると考えられる根拠としては、
Appleのサプライヤー各社において、
工場の生産ラインを予定より早めて減産させているニュースです。
故に、当初の販売見込みに達していないのではと思われています。
しかし、一方では、相反するニュースとして、
iPhoneのCPUを製造するTSMCの業績が前年比16.2%上昇し、
過去最大となるニュースもあるのです。
ここからは私見ですが、昨年のブログで取り上げたように、
スマートフォン市場は、今までの様な急成長は
望めなくなっている段階に来ていると考えられます。
もちろん、iPhoneも同様です。
それによる影響は少なからずあるでしょう。
そして、ポイントは、昨年販売されたiPhone6sは、
一昨年のiPhone6のマイナーチェンジ版である事。
大きくモデルチェンジが噂される、
今年販売予定のiPhone7によって発生する
買い換え需要は、大きなものが予想されます。
それ故、iPhoneが今後急激に販売数を落としてしまう事は、
考えづらいのです。
加えて、Appleが他のスマートフォンメーカーと決定的に違う点は、
iPhoneを中心に、App Store やiTunes Store、Apple Music、Apple Pay等の
付加価値サービスを築き上げている事です。
本体だけでなく、こうした周辺サービスを持っている点において、
iPhoneの優位性は揺るぎないものです。
私個人としては、iPhoneがこれまでのような急成長は望めないと思いますが、
悲観するような事態でもないと思います。
ちなみに、次のAppleの決算報告は、アメリカ時間の1月26日です。
昨年の10月から12月の決算が発表される予定です。
果たして、どんな報告があるのでしょうか。
では、また。