
デジタル機器が、私たちの生活の中で当たり前に使用されるようになって、
最近、何かと話題になっているある事柄を、皆さんはご存じですか。
それは、もし自分が突然亡くなってしまう様な事があったら、
こうしたデジタル機器に残されたデータをどう扱うか?についてです。
中でも、iPhoneの様なスマートフォンは、
個人情報を満載した、プライバシーの塊。
その管理はとても慎重にならざるを得ません。。
カナダに住む、ペギー・ブッシュさんにおきたのは、
まさに、このケースだったのです。
ご主人をガンで亡くされた彼女。
亡くなった旦那さんは、生前iPadとMacを使用しておりました。
彼女も、旦那さんのiPadには触れる機会もあったので、
パスコードは知っており、亡くなった後もそのまま使用出来ておりました。
ある時、あるアプリが不調なので再インストールをしようとした事から、話は始まります。
先述の通り、彼女はパスコードは知っていましたが、
Apple IDのパスワードは聞いていませんでした
そこで、娘のドナーさんが、Appleのカスタマーサービスに掛け合うも、
パスワードのリセットには応じてもらえませんでした。
その間約2ヶ月、シリアル番号を伝えてみたり、旦那さんの死亡証明書を送ってみたり、
色々試して見たんだそうです。
最終的なAppleからの回答は、「裁判所の命令書が必要です。それが会社の方針」だと。
ただ、ゲームをインストールしようとしただけで、裁判所?
あまりに理不尽だと、助けを求めたのは、CBSのドキュメンタリー番組「Go Public」
彼らがAppleと接触した結果、事態が好転。
ようやく、問題解決に繋がったのです。
Appleは、プライバシーの保護にとても重きを置く会社として知られます。
有名な話として、iPhone内のデータアクセスをユーサー以外にも可能に出来るよう、
アメリカ政府やCIA、FBI等から要請されても、それは出来ないと突っぱねている程です。
それはユーザーとして、とても頼もしいのですが、
当のユーザー本人が亡くなってしまった時に、
残された家族に対しては、何らかの救済方法が考えられても良いのかもしれません。
ただ、ちょっと見られたくないあんなファイルやこんなファイル。
上手い取り扱い方法を考えておかないといけませんね。(笑)
では、また。