
先日のブログでもご紹介したAppleの決算発表でも判るように、
iPadをはじめとするタブレット市場は、このところあまり冴えません。
ここ数年、売上は徐々に右肩下がりを続け、発売当初の勢いは見られなくなりました。
リサーチ会社IDCが発表した、
2015年10月から12月までのタブレットの出荷台数をまとめたレポート、
IDC Worldwide Quarterly Tablet Trackerによると、
この時期における出荷数は6590万台。
前年同期比でみると13.7%減となりました。
市場のシェア率で見ると、トップはやはりApple。
24.5%をマークし、販売されたタブレットの4台に1台がiPadシリーズでした。
中でも今回目立っていたのは、やはり、iPad Proです。
レポートの集計期間内で200万台を売り上げ、
MS Surfaceの全モデルを合計した販売数160万台を凌ぐ勢いを見せました。
Surfaceも結構売れている印象があったのですが、
それ以上とは恐れ入りました。
IDCのレポートでは、この他にも興味深い部分がありました。
ひとつ目は、タブレットの主流が、
脱着可能なキーボードがあるモデルになりつつある事。
こうしたタイプのモデルだけで集計すると、
昨年同時期の実に2倍の売上をあげているのです。
もうひとつは、タブレットのユーザーの傾向が、
より本体の性能を重視する傾向がある事。
実例となったのは、MS Surface。
このモデルで好調な売上げを見せたのは、
廉価版のSurface3ではなく、高性能なSurface Proだったといいます。
こうした事からも、今後のタブレットは
よりノートブックの領域に近づいてゆく事になるようです。
そのうち、外資系資本のカフェで見かけるのは、
ノートブックじゃなく、キーボード付きのタブレットになるかもしれませんね。
では、また。