
本日午前2時、アメリカ時間で26日午前10時から、
Appleの2016年第2四半期(1月から3月)の決算発表が行われました。
注目の結果はどうだったんでしょう?
1.総売上高&総利益~遂に前年度から売上を下げる
・噂されていたとおり、前年度から大きく下げる結果となりました。
Appleにとっては、iMac&iPodによって売上が上昇し始めた2003年以来、
実に13年ぶりとなる事態です。
売上高:505億5,700万ドル(13%↓)
総利益:105億1,600万ドル(22%↓)
2.製品別の売り上げ~iPhoneが初めて、前年からの販売数を下げる
・発売開始以来、常に右肩上がりで売り上げを伸ばし続けてきたiPhone。
今期始めて、前年からの売り上げを下げる結果となりました。
既に、サプライメーカー各社の業績悪化が伝えられていたとは言え、
好調を続けてきたスマートフォン時代も、いよいよ円熟期を迎えたことは
間違いないようです。
・逆に、昨年登場したApple WatchやApple Musicの投入により、
売上を伸ばした分野もあります。
Apple Musicによって、Service分野が20%上昇
Apple Watchによって、その他分野が30%上昇
どちらも、単独項目での扱いでは有りませんから、
具体的な数値は分かりませんが、デビューイヤーは、無事に越せたようです。
各製品の売上高 / 販売台数
iPhone:328億5,700万ドル(18%↓) / 5,119万3,000台(16%↓)
iPad:44億1,300万ドル(19%↓) / 1,025万1,000台(19%↓)
Mac:51億0,700万ドル(9%↓) / 403万4,000台(12%↓)
Service:59億9,100万ドル(20%↑)
その他:21億8,900万ドル(30%↑)
3. 地域別売り上げ~中国経済の減速が如実に反映
・アメリカに次ぐ第2の市場である中国市場。
中国経済の減速が、Appleの業績に大きな影をもたらしています。
意外だったのは、日本市場が売り上げを伸ばしている事。
データがありませんので推測ですが、
Apple WatchやApple Musicが大いに支持されているのかもしれませんね。
地域別の売上高
アメリカ:190億9,600万ドル(10%↓)
日本:42億8,100万ドル(24%↑)
ヨーロッパ:115億3,500万ドル(5%↓)
中国:124億8,600万ドル(26%↓)
アジア太平洋地域:31億5,900万ドル(25%↓)
以上、発表されたデータを基に、Appleの決算を振りかえってみました。
特筆すべきなのは、Appleにとって、今はまさに大転換期を迎えつつあると言う事です。
今までの好調なAppleを支え続けてきたiPhoneの減速。
これが一時的なものなのか、今後も続いてゆくのかは不透明です。
ただ、今までのような急成長は、もう望めそうも有りません。
新しい商品の開発やサービスの提供など、
CEOティム・クックには、今まで以上に経営手腕を求められる事になります。
さて、どうなりますやら。
では、また。