
前回に引き続き、今回も、Appleが低迷していた時期の話が続きます。
PowerPCの投入にも関わらず、Macintoshの販売数が伸びなかった為、
Appleは、1995年、Macintosh互換機の発売にGOサインを出します。
数社が個性豊かな互換機を発売しましたが、思惑通りにはいかず、
Apple本家と互換機分家が、お互いを食い合う羽目になりました。
結局、互換機戦略は、スティーブ・ジョブズの復帰とともに打ち切りとなり、
1998年にてあっけなく終わりを迎えてしまいます。
さて、この互換機の中で、取り上げておきたいマシンは、これ。
スピーカーを前面に配置するデザインもさることながら、
当時のパソコンの中でも、圧倒的に音が良い事で評判でした。
なんと言っても、あのPioneer製ですから、こだわっておりました。
実は、2代目のMacintoshとして、発売当時購入を考えた事があります。
何しろ個人のお財布には、値段が高額過ぎました。
初めてのMacintoshSEの時のような冒険は、できませんでした。(とほほ)
泣く泣くあきらめたあげく、結局、自分が購入したのは・・・
Perfoma 575 でした。それでも、20万ほどしたでしょうか。
結構使い勝手が良くて、長い間頑張ってくれました。
今のAppleしか知らない世代の人には、別の星の話の様に思えるかもしれません。
本当に、この時期のAppleはどん底だったんです。
何をやっても上手くいかず、まさに風前の灯火。
Sonyをはじめ、数社が買収の動きがあるという噂が囁かれていたりしたんです。
今では、その逆の噂が出ているんですから、驚きです。
でも、実際にAppleが身売りされていたらどうなったんでしょう。
もしかすると、現代の風景も全く違っていたでしょう。
スティーブ・ジョブズの復帰もなく、
iPhoneをはじめとするスマートフォンは発売されず、
今でも、携帯電話とパソコンが、ITの中心だったかも。
そう考えると、改めてAppleのもたらしたものの大きさを思い知りますね。
それでは、また。