
あなたは、イタチョコシステムを知っていますか?
数々のMacintoshゲームを生み出した、あのイタチョコシステムですよ。
おや、ご存じない。まぁ、それも無理もないかもしれません。
それは、1990年代半ばの事ですから。
古くからのMacintoshユーザーの中には、なじみがあるかもしれません。
このイタチョコシステムのゲーム、いずれも、とても独特なゲームでした。
説明するのは難しいのですが、とにかく変わっているのです。
ここで、いくつかゲームタイトルをあげてみましょう。
第1作 ヘナチョコタービー
第2作 サイテイバード
第3作 あの素晴らしい弁当2度3度
第4作 むづかしい本を読むと眠くなる
第5作 野犬ロデム
どうです。 タイトルからして意味不明です。
ゲームはその上をゆく不条理さです。
しかし、不思議と惹かれてしまう何かがあるのです。
だから、根強いファンがおり、Macintosh専門店でも見かける事がありました。
自分もそのファンのひとりでした。
そして、イタチョコシステムの真髄は、自称 代表戸締まり役のラショウさんにあるのです。
オリジナルのグッズを販売するためのショップを開店するも、あえなく閉店。
また、別の場所で開店して、閉店するを繰り返す事、なんと5回!(期間限定ショップを除く)
今は6店舗目が神戸で営業中のようです。
*現在のショップのサイトはこちら: むづかしい月
彼の生き方は、ひょうひょうとして捉えどころがありません。
ゲームを販売していたその傍ら、
漫画家としてMacintosh専門誌 MacFanにて連載を持っておりました。
もちろんその中身は、ご期待通り!なものでした。
最近では、人形浄瑠璃にはまっているらしく、独自のライブをしているようです。
定められた道をまっすぐ進むような自分には、とても真似できませんが、
ラショウさんのような生き方は、とても憧れてしまいます。
手が届かない故の飢餓感なのでしょうか。
あなたは、どう思いますか?
それでは、また。
おまけ:残念ながら、イタチョコシステムのMacintosh版の販売はありません。
ただ、Windows版に移植されたものは、ペンタコムで販売中の様です。
それから、委託でPlayStationVITA用のタイトルもでもでているみたい。おやおや。