
かつて、OSが漢字Talkの頃、Macintoshには、機能拡張ファイルというものがありました。
このファイルをインストールするだけで機能を追加出来る為、
数多くの機能拡張ファイルがユーティリティとして登場しました。
中でも、当時のMacintoshユーザーは、
みなインストールしていたんじゃないかと思われるほどだったのが、RAM Doublerです。
搭載したメモリを、見た目2倍に使えるユーティリティです。
1990年代当時、メモリはとても高価でしたから、とても重宝したんです。
OS純正の仮想メモリもありましたが、処理速度の遅さがネックでした。
RAM Doublerは、必要以上に速度が遅くならずに 作業ができましたから、
自分のMacintoshには必ずインストールしていました。
物理的なメモリの容量を、システムの見た目上、2倍に見せるのですから、
時に悪さをして、他の機能拡張ファイルとぶつかりあい、
動作が不安定になる事もありましたが、とても有能なユーティリティでした。
しかし、メモリが安く購入できるようになり、消えてゆきました。
RAM Doublerを開発したConnectixは、
他にも、Macintosh上でWindowsを走らせるアプリ Virtual PC、
Webカメラの先駆けであるQuickCam等を生み出し、
90年代のMacintoshユーザーには、欠かせない存在でした。
その辺については、又の機会に。
では、また。