
昨日のビッグニュース、既にご存じでしょう。
業務提携する事になったというニュースです。
※Apple CEO ティム・クックと、IBMのバージニア・M・ロメッティ会長兼CEOの2ショット
※提供:Paul Sakuma/Feature Photo Service for IBM
※同じく2人揃ってのインタビュー@CNBC
IT系だけでなく、経済関係のニュースでも取り上げられていて、
注目度の高さがうかがえます。
以前のブログでお話し致しましたが、
AppleとIBMは、30年の長きにわたる因縁浅かならぬ関係があるのです。
簡単におさらいしてゆきましょう。
まず、AppleがIBMに、挑戦状を叩きつけました。
AppleがMacintoshを販売した際に流されたCMは、
当時のビジネスコンピューター界の巨人、IBMを揶揄する衝撃的なものでした。
※これがそのCM。(スクリーンに映っているのが、IBMをイメージさせるビッグブラザーです)
時は流れ、新しいCPUを探していたAppleが、
パートナーに選んだのは、なんとIBMでした。(Motorolaを入れての3社ですが)
PowerPCの時代です。
この蜜月の時代も、AppleがIntelへCPUを切り替えて、終わりを告げます。
その後、Appleは、iPhoneやiPadで飛躍の時代を迎え、
IBMは、パーソナルコンピュータ市場から撤退、
ビジネス向けの市場に注力し、お互いの道が交わることはありませんでした。
この2社がお互いの弱点を補填し合うビジネスを展開することになるのですから、
時の流れとは恐ろしいものです。
ですが、この業務提携は、とても理にかなった、
ビジネスライクなやり方である事は、言うまでもありません。
ビジネスの現場で採用されつつあるiPhoneやiPadがあるけれど、
その販売ノウハウに乏しいAppleと、
そのビジネスの世界での実績を持つけれど、
スマートフォンやタブレットのラインナップがないIBM。
まさしく、ゴールデンコンビと言えるでしょう。
今までのAppleには、こうしたビジネスライクな振る舞いが
欠けていたように思います。
自分は、このブログで、再三、Appleが次の時代、
つまり、ティム・クックの時代に入りつつあるとお話ししてきました。
世界最高の時価総額の会社というポジションと
高いブランド力を持つ、一流の会社であるポジションを、
大いに生かしたビジネスの展開を模索している様に思えます。
皆さんは、どうでしょうか?
それでは、また。