
2014年上半期、Appleの経営陣の顔ぶれに、相次ぐ変化がありました。
古くからの取締役が辞め、新しい取締役が生まれました。
今年の9月末に退職するのは、元CFO(最高財務責任者)、
ピーター・オッペンハイマー。
1996年からの長きにわたって財務面からAppleに貢献した人物です。
既に、副社長のルカ・マエストリに引き継ぎが進んでいるとの事。
そして、スティーブ・ジョブズの盟友とも言われた、ビル・キャンベル。
現在のAppleの経営陣の中でも、17年という最も長きにわたり、
取締役として、その重責を担ってきました。
1983年にAppleに入社後、
子会社であったクラリス(現・ファイルメーカー)のCEOを努めるなどし、
スティーブ・ジョブズがAppleに復帰した1997年に取締役に任命され、
今日に至ります。
Appleの中で、創業メンバーのスティーブ・ジョブズや
マイク・マークラーに次ぐポジションであったとも言われるほどでした。
そんな彼も、先週末に退職を発表しています。
逆に、新しくAppleの取締役となったのは、2人の女性。
まずは、直営店およびオンラインストア担当シニアバイスプレジデントとして入社した
アンジェラ・アーレンツ。
元バーバリーCEOであり、
沈み欠けていたこのブランドの再生を成し遂げた人として有名です。
近年売上高が減少傾向にある、Apple Storeのテコ入れに
その手腕が期待されています。
そして、ビル・キャンベルの後を継ぐ事になった、スーザン・L・ワーグナー。
世界最大の投資信託会社の米ブラックロック社の創業者で、
現在同社の取締役でもあります。
フォーチューン誌の「最もパワフルなビジネスウーマン50人」に選ばれる程の活躍を
Appleにおいても期待されています。
事あるごとにお伝えしてきましたが、
Appleは、今まさに大きな転換期にあります。
世界中の目がAppleの今後に注がれているのです。
そんな中、CEOのティム・クックは、
Appleに、どんどん新しい才能を招き入れつつあります。
それは、新たなAppleの姿を模索しているようです。
その行く先に何が待ち受けているのか、
Appleユーザーとして、共に見守って行きましょう。
では、また。