
*Photo illustration by Aurich Lawson (with apologies to Lucasfilm)
Appleが、この世に送り出してきた商品の中には、
残念ながら市場に受け入れられなかった商品も、もちろんあります。
今回は、そうした商品にスポットを当てていきましょう。
最初の商品は、デジタルカメラ Quicktakeです。
なんと、日本でデジタルカメラを広めたカシオのモデルよりも早い、1994年に販売されました。
最初のモデルには、モニターもなく、Macintosh専用でした。
その後、記録メディアがスマートメディアになり、
撮影した画像をWindowsでも見られる様になりましたが、既に時遅く、
1997年に発売を終了する事になりました。
次は、早すぎたマルテメディアゲーム機、ピピンアットマークです。
バンダイと共同開発し、ネット接続(なんとモデム!)できたマシンなのですが、
いかんせん早すぎました。
*当時のCM
その上、ゲーム機として、既に64やプレイステーション、セガサターンがあり、
Appleとバンダイの間で商品の方向性が定まらず、遊べるソフトも殆どない状態の為、
発売された1996年の翌年には、製造を終了してしまう有様でした。
ちなみに、私、1台所有しています。知り合いにタダ同然で譲ってもらいました。
あいつ、どこにあったかなぁ(笑)
最後は、今でも根強い人気がある、Newton Message Padです。
PDAの先駆けとなったモデルで、手書き入力など先進の機能も盛り込まれておりました。
ですが、その大きさと値段の高さの為に、後発のPalmに市場を奪われてしまいます。
(そのPalmも、今や見る影もないのですから、恐ろしいですね。)
ただ、このNewton、スティーブ・ジョブズを解任したジョン・スカリーの手によるものだったせいか
ジョブズが復帰した直後に、プロジェクトチームは解散させられてしまいます。
もしかすると、彼の私怨ではと、巷で囁かれたりもしました。
しかし、このNewtonのコンセプトは、
現在のiPhoneやiPadに受け継がれている事を思うと、
ジョブズの発想のきっかけになっているのかもしれません。
これも、私、初代のモデルを持っています。(自慢か!)
日本語環境では全く使い物になりませんでした。
後期のモデルでは、若干ましにはなっていましたけど・・・。
振り返って見ると、今回の商品は、いずれもAppleが迷走していた時期の商品ばかりです。
良いコンセプトも、そのままでは、宝の持ち腐れになると思わされます。
ちゃんと磨きあげてから発売していたいたら、状況は違っていたかも知れません。
では、また。