
皆さんも毎日公私にわたって使用している、eメール。
SNS全盛の現代においても、その存在は大きなものです。
このeメールを考案したレイ・トムリンソンが、
今月3月5日、心臓発作で74歳の生涯を閉じました。
1960年代から、後のインターネットの先駆けとなるARPANET、
離れた場所のコンピュータ同士をネットワークで繋ぐ為の研究開発が進められていました。
そのスタッフの1人として、彼は研究に従事しておりました。
研究にいそしむ中で、彼に1つのアイデアが生まれます。
離れた場所のコンピュータ同士で、メッセージをやり取り出来たら便利だと。
そこで、彼が開発したのが、既に存在していた同じコンピュータ内で
メッセージをやり取りするプログラムに、彼自身が開発した通信プロトコルを組み合わせた、
世界初のeメールシステムだったのです。
※これがテストで使用されたコンピュータ。でかいですね。
1971年、ARPANETを介した2台のコンピュータの間での、メール送信に成功した彼が
次に閃いたのは、同じコンピュータ上とネットワーク上のコンピュータを区別する方法です。
そうなんです。メールアドレスに@をつけたのです。
この改良によって、ARPANET上でやり取りされるデータの3分の2が、
メールだったと言うほどにまでに、ユーザーがふくれあがったのです。
その後、ARPANETが、現在のインターネットに姿を変えても、
彼が考案したeメールと@によるメールアドレス表記は、
スタンダードとして、今も生き続けています。
では、また。
おまけ
最初に送られたeメールってなんだと思います?
実は、本人も覚えていないんです。
彼曰く、後に語られるような重要な事だと思っておらず、
忘れてしまったんだそう。
なんかの英数字の羅列だったらしいと言うのですが・・・。