
エレクトロニック・ミュージック界のビックネーム、UNDERWORLD。
その名前は知らない方でも、1996年に公開された映画
「トレインスポッティング」で使用された、Born Slippy (Nuxx)
なら聞いた事があると言う方もおられるでしょう。
そして、デザイン集団TOMATOの創立にも関わっており、
皆さんご存じのテレビ朝日のロゴマークは、このTOMATOの手によるものです。
このUNDERWORLDが先月3月に来日し、
VRの新たな試みを行っていたのです。
その舞台は、渋谷パルコ。
TOMATOの25周年の集大成としておこなわれていた展示会、
THE TOMATO PROJECT 25TH ANNIVERSARY EXHIBITION “O”の
記念イベントとして、3月12日に行われたUNDERWORLDのスペシャルライブ
にておこなわれました。
メイン会場の渋谷パルコPart3の屋上で行われたライブを
別会場に設置されたVRのヘッドセットに同時配信。
離れた場所にいるにもかかわらず、
ライブを360度楽しめるようになっていました。
このイベントでは、TelePodなる振動が加わる椅子に座ることで
よりライブ感を高める演出がなされていました。
今回、VR用のカメラが置かれたのは、ステージ上に3台。
ボーカルのカール・スミスと、機材ブースのリック・スミスの真横、そして、最前列。
実際のライブ以上に、貴重なポイントでの体験ができるようになっていました。
VRのヘッドセットに使われたのは、GalaxyのGear VR。
なんとGalaxyのスマートフォン、S6やS6 Edgeが
ヘッドセットの動きに合わせてVR映像を映し出しているのです。
こうした画像処理にも充分耐えうるスペックな事には驚きを隠せません。
今回のVRの同時配信という手法は、
様々な分野での応用が可能です。
今後、更なる開発によって、ライブイベント以外でも、
このような試みが次々と行われるに違いないでしょう。
楽しみですね。
では、また。